”創業当初は、BM業界のニュースや商材情報を発信する事業を展開した。

現在はBMのコンサルティングで事業を伸長させている。主な顧客は、商業ビルや学校、病院、商業ビル設計会社、BM会社だ。

 

直近の24年1月期の売上高は6000万円。このうちBMに関するコンサルティングなどを行うソリューション開発事業が43%、求人とブランディングを行う事業が43%、ウェブマーケティング事業が14%となる。

 

データを元に設計

BMコンサルティングは、2月待つ時点で、東北地方から九州地方まで全国の10社を対象に行っている。コンサルティング事業では、まず顧客の清掃箇所の人流や利用頻度、汚れの種類などを、人感センサーなどの機器を使って計測する。

 

そのデータを基に、清掃するエリアやフロアごとの材質に適した洗剤や清掃用具、清掃ロボット、スタッフの配置を設計する。

 

コンサルティング導入後は、清掃スタッフ数を導入前と比べて2〜3割ほど抑えることができる。

 

これにより年間の建物管理のコストが、少なくとも3割は削減できているという。

 

家主の会で講演

23年12月からは、管理会社へのコンサルティングを推進している。「関東地方を中心に、『家主の会』の勉強会で講師を行っている。オーナーや管理会社は、コスト削減には関心が高い一方で、BMを外注する際、内容をお任せにすることが多いと感じる」と稲垣社長は話す。

 

同社が管理会社のBMコンサルティングを行うことで、外注するBM会社に作業内容や人員の設計を提案し、コスト削減を図る。

稲垣社長は「今後は、賃貸管理においてもBMの目線は、より必要になっていく」と話した。“

出典元：全国賃貸住宅新聞

ご購読のお申し込みこちら